最近感心した真空管アンプ 差動アンプ [オーディオ]
ハンドルネーム「ぺるけ」こと木村哲さんが出版された「情熱の真空管アンプ」という本です。
木村さんはアンプの差動増幅回路のアマチュアの教祖の様な存在です。差動増幅回路は昔から教科書にも載っているものですが、真空管アンプに半導体の定電流回路と合わせて非常に音の良いアンプを作られています。
私も騙されたつもりで以前1台作ってみましたが非常に音が良いです。今でも自分で考えた2A3全段トランス結合無帰還プッシュプルアンプのプッシュプル部分を差動にしてあるとんでもないアンプを作って使っております。しかし、無帰還アンプとしては自分の内では最高と自画自賛しております。
真空管の差動増幅回路はプッシュプルの上下の球のカソードを定電流回路で引っぱっていますので上下の球のプレートに流れる電流の和は常に一定となります。このため交流信号も見かけ上電源の電解コンデンサーに流れなくなるので音が良いのではと言われております。
また「情熱の真空管アンプ」は4~5年ぐらい前の出版ですが、真空管アンプ入門者には実に分かりやすく書かれています。私も30数年色々な真空管アンプの本や雑誌を読んでおりますが、この本が入門用には最高ではないかと思います。ちなみに、木村さんは文系のご出身だそうです。
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