天地真理の低音 [音楽]
天地真理の高音の爽やかで綺麗な歌声は、誰でも認めるところでしょう。しかし、
ジャケットの譜面を見ると、デビュー曲の「水色の恋」から「小さな恋」「ひとりじゃな
いの」には大変低い音が入っています。譜面通りのキーで歌っているとするとですが、
ソプラノの低音はC4(真ん中のド)までが一般的ですが、「水色の恋」がB3♭やA3
「小さな恋」がA3、「ひとりじゃないの」がA3♭です、だんだん下がっています。
アルトがG3までくらいです。そしてそれぞれの曲の譜面全体を眺めると、大体アルト
の音域に高い方も収まっています。私はこれまで、ソプラノと書いてきましたがクラシック
の音域でいうとアルトの方が正しいようです。
ネットで見つけた小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」の楽譜はほぼソプラノの音域をカバーした
譜面になっています。小柳ルミ子はソプラノだとこの曲の歌声で納得できるでしょう。
天地真理は音域はアルトもしくはメゾソプラノで発声法がファルセットと言うべきかも
しれません。
(写真は全て私が購入したEP盤のジャケットをscanしたものです)
「水色の恋」ではB3♭ ♪いえなかったの♪ A3♪こころしかないわたしー♪の所です。
この音が少しハスキーで中高音とは異質な声に聴こえたから、天地真理は歌が下手という
都市伝説ができてしまった一因かもしれません。
「小さな恋」ではA3は♪ひもあるけれど♪
「ひとりじゃないの」ではA3♭♪ほほえみを♪
「虹をわたって」はC4までですがB面の「トンガリ屋根の教会へ」ではA3♭が随所に出て
来ます。
その後のシングルでは楽譜が付いていないので確認できませんが、もうここまで低い音は私
の耳で聞く限りでは、入っていないように思います。作曲家が天地真理の声を理解したから
でしょう。
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