変調弦は? タンスマン「華麗なる舞曲」(Danza Pomposa) [クラシックギター]
これまで変調弦の運指を考えてきたバッハやヴァイスの曲は、元がリュートだったり他の
楽器の曲なので、変調弦を考える余地がありました。このバロック時代の後の古典派の
時代以降は、ギタリスト兼作曲家の時代になりますので、ギターの機能をよく理解した
作曲家が多くなります。ソル、タルレガ(タレガorターレガ(^^;どれかに決めて欲しい
です)、ジュリアーニ、コスト、メルツ等、さらに近代南米のバリオスやラウロなどの
ギターオリジナル曲は、変調弦の必要性を当然感じません。
また、アルベニスのピアノ曲の「スペイン組曲」のギターへの編曲も、大変ギターの機能
を生かした優れた編曲になっています。しかし、それでもアマチュアには大変な難曲では
あります。昔は私も弾いてみたいと思い、楽譜も持っていましたがあきらめました。
(^^;
(写真は全て他からお借りしました)
ロドリゴ セゴビア タンスマン (1959年)
ところで、学生時代弾く人が多かったタンスマンの「Danza Pomposa」(訳は華麗なる
舞曲or華麗な舞曲or華やかな舞曲(^^;と色々あります)はちょっとしんどい運指の曲
です。スムーズに演奏するにはかなり練習しないと、アマチュアには難しい曲です。
タンスマンは何曲かギター曲も書いていますが、ギタリストではありません。そこで、セゴ
ビア版の楽譜で、③弦fisにして運指を考えてみました。あれっというくらい押弦が楽になり
ました。しかし、④弦のF#が③弦の開放弦で弾けるので楽ではありますが、逆に運指がやや
こしくなります。結局セゴビアの運指はよく出来ており、この曲は変調弦はやめて普通に
練習することにしました。(^^;
ダンサポンポーサはかつて弾きましたが,変調弦で弾きやすくなるというのは初耳です。タンスマンはギターは上手には弾けませんでしたが,一応持っており,上手ではなかったようですが少しは弾けた様です。譜面はそれほど無理がないと思います。むしろロドリーゴやテデスコはギターは全く弾けなかったのではと思います。ムダに難しい感じがします。
セゴビアの注文でカヴァティーナ組曲にくっつけるダンサ・ポンポーサが作曲されましたが,タンスマンの意図通り,カヴァティーナ組曲はバルカローレで静かに終わるのが良い様にも思います。
by Enrique (2018-11-14 22:06)
Enriqueさん
コメントいつもありがとうございます。
セゴビアはステージで映える曲が欲しかったのだと思います。
変調弦は④弦のF#が解放弦で弾けるので楽にはなりますが、③弦が半音ずれるので、運指がぐちゃぐちゃになってしまいます。元の運指を覚えている人にはかえって弾きにくいです。(^^;
by たこやきおやじ (2018-11-15 00:11)