やはりそうだったのか「佐藤文隆先生の量子論」 [お勉強]
この本は「量子論」について大変理解しやすい本でした。ただし、数式もかなり出てきて
BLUE BACKSとしてはかなりレベルの高い本で、私レベルではそう簡単には読みこなせま
せんでした。
しかし、私が注目したのは量子論を勉強する以前の以下の問題でした。
アメリカの大学では、「観測者の登場」などが腑に落ちずに”モヤモヤ”した疑問を抱く
学生には「Shut up and Calculate!」と言われるそうです。「君はアインシュタインとは
違うのだ!量子力学に意義を唱えたら物理学の玄人にはなれないよ!」ということです。
この事はファインマンが言い出したなど諸説あるようです。
「Shut up and Caluclate」とは、量子力学は数学によって理解するしかないということ
です。私は数年前に、一応、水素原子のエネルギーレベルの計算を見よう見まねですがやっ
た事があります。私もこの辺から”モヤモヤ”が出てきました。そして、今後どれだけ数式を
ひねくり回せば量子力学が理解できるのだろうと思っていました。そしてそれらの数学は、
私が理解して計算できるレベルの数学なのだろうかと心配になってきました。(^^;
私は波動の概念で固有振動や固有モードで電子の状態などを理解しています。抽象的な理論とは言っても物理的実態と結びついているはずだからです。ハミルトニアンや演算子法などはほぼお決まりの作法と考えています。出来上がった理論の基本的なところに疑問を挟んでいるとなかなか結論にたどり着かないというのは,数学そのものに関しても言えると思います。
by Enrique (2019-01-09 06:35)
Enriqueさん
さすが、よくご存じですね。学生時代勉強をしなかったので、私なんぞは学部1年生に毛が生えたくらいの数学力です。なかなか量子力学の勉強が前に進めません。(^^;
by たこやきおやじ (2019-01-09 19:13)