セゴビアのレコードでタンスマンを聴く [クラシックギター]
この前書いたように、タンスマンの曲を手持ちのセゴビアのレコードで聴いてみました。
装置はDENON DL-103、SME3012R、THORENS TD521、タムラTKS-27、旧三栄無
線PR-100プリアンプキット、自作12AU7差動ppヘッドフォンアンプ(タムラ出力トラン
ス付)、オーディオテクニカATH-R70Xヘッドフォンです。真空管はSiemensとTelefun
kenです。チョットだけ自慢してみました。(^^;
「カヴァティーナ組曲」
やはりタンスマンのギター曲の代表と言えるでしょう。私は良い曲だと思います。「Danz
a pomposa」がもう少し練習してモノになりそうなら全曲やってみようと思います。
(^^;
「ショパンを賛えて」前奏曲
セゴビアの演奏といえども、「前奏曲」だけだと何か良く分からないので、YouTubeで残
りの「夜想曲」と「ロマンティックなワルツ」も他の人の演奏で聴いてみました。特に「ロ
マンティックなワルツ」は私好みの曲でした。弾いてみたくなったので、私が弾けるかどう
かは別にして楽譜を買おうと思っています。「ショパンを賛えて」は私としては、タンスマ
ンのギター曲としては「カヴァティーナ組曲」に並ぶ曲だと感じました。
ちゃんと調べてはいないので間違っているかもしれませんが、セゴビアは何故「前奏曲」し
かレコードを出さなかったのでしょうか。
「ポーランド風組曲」
残念ながら、この曲は私としてはあまり好きな曲とはいえませんでした。ただ、好んで聴こ
うとは思いませんが、矛盾しているかもしれませんが、ギターを弾く者としては自分で弾い
てみたくなるような曲です。(^^;
蛇足ですが。
ヘッドフォンは、オーディオテクニカATH-R70Xは大変フラットな特性でクラシックに合う
と思います。一方ソニーのMDR-CD900STはヴォーカル曲に合います。「ヴォーカル帯
域」?が少しクローズアップと言うか、強調されるような感じになりますので、天地真理の
レコードなどはこちらの方が引き立ちます。(^^;
セゴビアの録音はかなりCD化されているとは思いますが,これを吟味された装置でレコードで聴くというのは現在では最高の贅沢でしょう。
曲に関しては,私もカヴァティーナ組曲は大名曲だと思います。タンスマンの曲はどれも名曲だと思っていますが,たしかにこれが頂点でしょう。セゴビアの多少の手直しはあったにせよ,ギターを弾けない作曲家がここまでギターを生かした曲を作れるものかと思います。ご承知の通りダンサ・ポンポーサは当初組曲になかったものをセゴビアの注文で追加で作曲したものですが,これ自体も名曲ですが,無くても十分美しいと思います。
ポーランド風組曲は曲数が多くて少し寄せ集め感があり,民族風なところなどの好みが分かれる所だろうと思います。
セゴビアが組曲のうちでも好みのものだけを弾くという事はよくありますし,ポーランド風組曲の様に他の作品から集めたり,追加を要求したりと,我が儘に見えますが,それは,ステージ演奏を超人的にこなしていたため,どういうプログラムが聴衆に受けるかということを作曲家よりも遥かによく分かっていたという事なのでしょう。タンスマンはそのことによく対応しました。
作曲家の曲をなるべくそのまま演奏するというのは割と最近の文化だと思います。
by Enrique (2019-03-25 08:13)
Enriqueさん
今回は、Enriqueさんがきっかけでタンスマンを見直す良い機会となりました。感謝いたします。(^^;
by たこやきおやじ (2019-03-25 10:50)