電子チューナーの功罪 [クラシックギター]
10年くらい前に購入したKORGのチューナーです。本来はチェロの調弦用に買ったもの
ですが、色々な音律に対応した高機能の物です。
PCの発振器ソフトでサイン波をPCのイヤホンに出力してクリップマイクで440Hzから2倍
、3倍......10倍の4400Hzまで測ってみました。いずれも針は中央にピタリと止まります。
当然ですが大変正確です。(^^;
(写真は全て他からお借りしました)
この前から、またギターを弾き始めてからチューニングは、KORGのチューナーのメーター
ばかり見ていて、全然楽器の音を聞いていない自分に気がつきました。
これではいけないと思い、また昔のように音叉を使うことにしました。いくら開放弦をチュ
ーナーで正確に合わせても、弦の精度の問題で高音が少し狂います。高音を微調整しながら
開放弦との妥協点を決めるのは奏者の「義務」でしょう。(^^;
私は中学生の頃にギターを始めた時に買った、和田楽器製のSPRITE音叉を持っています。
下の写真は恐らく私のものより少し新しい物だと思います。私のは「標準」の文字があり
ません。それとケースの色が肌色です。(^^;
この音叉の振動音を、クリップマイクでKORGのチューナに入れてやると上の写真の様に
440Hzピッタリを指しました。私は長年、普及品なので少し位は誤差はあるのだと思って
いましたので感動でした。(^^;
「和田楽器」ももう無くなった様で、何か寂しい気がします。音叉の先っぽをグラインダー
かヤスリで削って調整した跡が残っています。今から50年以上前に町工場でこれを高精度
で削った「職人さん」がいたと思うと感慨深いものがあります。(^^;