ヘンリー・パーセルの二つの「Rondo」 [クラシックギター]
少し前に、Enriqueさんのブログを読んでいて、私も弾いてみたくなりました。
学生時代に購入したブリーム版ですが、実はこのブリーム版を持っていることを忘れて
しまっていました。
ネットで調べたら、現代ギター社の「セゴビア愛想曲集」に載っている事がわかりました。
パーセルの曲は、セゴビアコレクション第12集の演奏から楽譜化されたものの様です。
昔の全音の「セゴビアクラシックアルバム」やショット社等では出ていない様です。
ショット社はドゥアルテ版のニ短調の編曲が出ています。
ブリーム版の事を思い出す前に、現代ギター社からPDFのダウンロード版を購入してしま
いました。下の曲集の内の、田部井辰雄・編のパーセルの小組曲だけの切り売り版です。
純粋なセゴビア版とは言えませんが、YouTubeのセゴビアの演奏と照らし合わせると同じ
に聞こえます。(^^;
便利な世の中になったものです。(^^;
一応セゴビア版とブリーム版を比べてみました。まず、組み合わされた他の曲が違います。
どちらも「Rondo」はホ短調です。「Rondo」はブリーム版は、明らかにリュート的な編曲
で装飾音が多く、低音が一部セゴビア版のオクターブ下になっています。このため少し弾き
にくいです。セゴビア版は荘厳な感じを出すために和音が入っており、低音も一部ブリーム
版に対しオクターブ上がっていたり、入るところが変わっています。このため、かなり弾き
やすくなっていると思います。
荘厳でステージ映えして比較的弾きやすいセゴビア版と、少し弾きにくいですがリュート的
で味わい深いブリーム版。どちらを選ぶか、悩みます。それとも、いいとこ取りして、私版
の「Rondo」を作ってしまおうかと考えています。(^^;