旧三栄無線キット 6BX7シングル・アンプ SA-523 [オーディオ]
自作のEL34ppウイリアムソン型のパワーアンプをオーバーホールしようと思い、お蔵入り
していた6BX7シングルをこの間に聴いてみようと思いました。昔はGOODMANS Axiom80
MkⅡとこのシングルアンプで、心地よくレコードを聴いていたのを思い出します。
(下は、私の6BX7シングルSA-523です。)
(お蔵入り中のGOODMANS Axiom 80 MkⅡ。写真は他からお借りしました)

(写真は他からお借りしました。私が頂いた時のDevonもこんな感じでした。勿論自分で
エッジの修理はしました。)

真空管は今はRCA6BX7とNEC12AX7を挿しています。(オリジナルはウエスチングハ
ウスの6BX7と松下の12AX7Tでした。)
実にシンプルな回路です。昔、少し改造していた所は元に戻して、ほぼオリジナルの状態
で聴いています。
聴いた印象は、EL34ppよりは少しこじんまりとした音に聞こえます。先入観かも知れま
せんが。(^^;

発振器3種 [オーディオ]
RIGOL DS1102Z-EのFFT機能を使って手持ちの発振器の高調波歪成分を測ってみました。
1kHzを基準とし3k、5k、7kHzの3点のスペクトル強度を2乗して足し算したものの平方根
をとり基準値で割ってやります。dB値を比の値に直して計算しました。

下の発振器キットはなんと歪率5.8%でした。オシロで波形だけを見るのであれば問題は
無いのですが、ちょっと値が悪すぎます。1kHzで1%以下が欲しい所です。YouTubeで
は5.1%の例もあります。しかし、アマゾンのコメントでは1%以下というのもありました。

何かおかしいと思いXR2206のデータシートを見てみました。13~14ピンに繋がっている
500Ωの半固定抵抗でサイン波の高調波歪をアジャストすると書いてあります。上の中華
製キットではここは330Ωの固定抵抗が入っています。秋月のXR2206を使った別の発振
器キットの説明書では、500Ωの半固定抵抗を200Ωに合わせると書いてあります。
とりあえず200Ωの固定抵抗に取り換えたらなんと1.5%まで下がりました。ならばと急遽
アマゾンで半固定抵抗を取り寄せて、500Ωの半固定抵抗を工夫して基板に取り付けてア
ジャストしてみたらなんと0.86%になりました。一応1%を切りました。(^^;
(下の回路図はXR2206のデータシートの回路例です)

500Ωの半固定抵抗を調整して、0.86%になった時の実際のオシロの画面です。
WaveGeneとUA-3FXでは歪率0.5%でした。


下のラックスキットは歪率0.3%でした。さすがラックスです。

RIGOL DS1102Z-E [オーディオ]
これまで、中華製のキットのオシロを使って来ましたが、やはりもう少しちゃんとした物
が欲しくなり、家内を口説いてRIGOLを買いました。電子工作マニア向けの定番の機種で
す。家内から「またおもちゃが増えたわね」とイヤミを言われました。(^^;
デジタル分野の機能が沢山ついている様ですが、私はオーディオアンプの波形を見るため
に使用します。FFTの機能もあるので高調波歪も観察できます。
上位機種は発振器も内臓していますが、このモデルは付いていません。ちょっと残念です。
(写真は全て他からお借りしました)

アマゾンではもっと安いオシロも出ていますが、中華製とは言えRIGOL JAPANもあり、
日本語のマニュアル等もシリーズ共用ですが一般公開されており、購入前に機能や仕様を
細かくチェックできるので、通販での購入でも安心できます。もちろんアマゾンの国内発送
です。(^^;
数年前に購入した中華製オシロキットも、ちょっと良いテスターを買う程度の値段で、波形
観察の他mVの交流信号の電圧や周波数も測定できるので大変重宝していました。本当は私
の場合はこれで十分なのですが。(^^;

最近はアンプいじりよりも測定器いじりばかりになっています。(^^;
不可解な事 またしても [オーディオ]
この前は、計装アンプモジュールを注文したら、中国の税関が通らず全額返金された事を
書きました。
今回は、周波数カウンターキットが輸送中紛失の可能性があるという事で全額返金処理と
なりました。今回初めて中国発送の品物2点を注文したのですが、結局どちらも届きませ
んでした。
これでは、アマゾンの中国から発送の出品者に、大きな不信感を抱いてしまいます。考え
過ぎかも知れませんが、これらの出品者はひょっとして「サクラ」ではないのかと疑って
しまいます。これらの商品はアマゾンに委託して、在庫をアマゾンに置いて日本国内から
発送される割高な物が必ずあります。中国発送の安い物が結局届かず、国内発送の割高な
物を再注文せざるを得ない事になります。
計装アンプモジュールの国内発送品は、遊びで買うにはちょっと高いのでやめました。
周波数カウンターキットは約500円高いだけなので、アマゾン発送の物を再度発注する
つもりです。
今中国では、コロナでロックダウンの影響も背景にはあるのかも知れませんが、少し不快
な気分にさせられました。(^^;
不可解な事 [オーディオ]
アマゾンで注文した計装アンプモジュールの事です。アマゾン発送品は高いので、中国
発送の物を注文しました。発注後1週間くらいして、出品者から税関が通らなかったので
返金しますとのメールがアマゾン経由で来ました。
アナログデバイセズのAD620が載っており、秋月などでのAD620チップ単品と同じくら
いの値段だったので、少し色々と遊べるかなと思って注文しました。859円でした。
通関できなかった理由は分かりません。通関できない商品を出品するなと言いたいところ
ですが、おそらく事務的なミスなのでしょう。それとも税関へのワイロが少なかったから
かも。まさか安全保障上の理由ではないでしょう。色々と想像してしまいます。(^^;
これまで、アマゾンではアマゾン発送の物か国内出品者の物しか買ったことはありません
でした。海外発送の物は要注意です。(^^;
TANNOY Devon メンテナンス [オーディオ]
私のもらい物のタンノイ デボン の左チャネルのアッテネーターのスイッチの接触不良が
出る様になりました。約50年前の物ですから仕方がありません。エッジの張り替えを自
分でやったのでHPD315のユニットは取り外した経験があります。しかしネットワーク
の分解は初めてです。ネット上には奇特な人がいて、私がやりたい事を丁寧に写真付き
で出されている方がいました。分解の手順、やり方が詳しく分かったので安心して分解
できました。
(写真は全て他からお借りしました)
Devon同型機

私のはもう少し綺麗です。(^^;



ロータリースイッチを基板から外すとき、従来から使っていたスッポンが吸引力が無く
なって上手く半田を吸い取りませんでした。急遽アマゾンでスッポンと半田吸い取り線
を購入して、上手く取り外すことが出来ました。


後はケイグで接点を綺麗にしてやりました。

高域の、ロールオフとエナジーのスイッチの通りに動作する事を、発振器とオシロで確認
出来ました。単に5kHzの増減を見ただけですが。(^^;
昨日ボックスに取り付け直して試聴してみました。ちゃんと鳴っている様で一安心です。
オンボロのオールドタンノイですが、心地よい音で鳴ってくれます。今でもヤフオクでは
約10万円前後で落札されている様です。もうスピーカーは買い替えるつもりは無いので、
何とか長生きをさせてやりたいと思っています。(^^;
発振器 [オーディオ]
パソコン発振器WaveGeneの事をこの前少し書きました。ちょっとアンプの動作等をチェ
ックするにはWaveGeneで十分なのですが、安かったので中華製の発振器キットを買って
みました。799円でした。スペック上0~1MHzでサイン波で2V出ます。
半田付けはすぐに終わりテストしてみたら、へんてこな波形しか出ませんでした。回路図
を見ながら色々チェックしてみたら、一ヶ所基板上で導通していなければいけない所が
導通していませんでした。ジャンパー線で応急処置をしたらちゃんと発振しました。
普通の人なら返品物の大外れ品でした。(^^;
後の問題は、基板取り付けネジが短く、かつスペーサーが無いのでケースに上手く収まり
ません。手持ちのパワートランジスタの絶縁ブッシュを薄いスペーサーの代わりにして、
少し長いネジで応急処置をしました。以上で問題なく使える様になりました。
3/18追加;出力にDCが4~5V出ておりAC信号に重なっています。オーディオ用としては
不都合なので、コンデンサーで直流カットしました。

蛇足ですが、
Ver.1.50のWaveGeneだと0~100kHzとプルダウンメニューには書いてありますが、
実際には20kHz以上は出ません。何かやり方があるのでしょうか。(旧Vrでは0~20kHz
までしかありませんでした。)画面上では発振している様ですが。
サンプリング周波数を192kHzにしてUR22mkⅡ経由でも20kHz止まりでした。

蛇足2
WaveGeneの面白い使い方は、有名な「ぺるけ」さんが書かれていましたが、WaveGene
を0dBでPCのボリュームもMaxにするとたいがいのPCはイヤホン端子に約1V出る事です。
私のダイナブックでも1kHzで1.04V(中華製オシロでの測定値)になります。自作のミリ
バル等の簡易的な校正が出来るのでアマチュアには大変重宝です。
数年前に購入した中華製オシロです。このオシロはミリバルとしてもかなり正確な電圧値
を表示します。また周波数カウンタとしても使えます。このオシロと上の発振器の組み合
わせでは、波形が見た目綺麗な範囲は約100kHzまででした。このオシロは200kHzまでと
なっていますが、波形が変形してだめでした。発振器の方はYouTubeで1MHzの波形が普
通のオシロで綺麗に出ているのを見ました。
(写真は全て他からお借りしました)

PC発振器よりずっと昔から使っていた下のラックスキットの発振器です。波形は綺麗です。
細かくアンプの特性グラフ等を作る訳ではなく、ちゃんと動いているかの確認用としては
十分なものでした。10~40kHz間で12点の周波数のサイン波が出ます。出力も3VRMS出
ますし、20dB毎のアッテネーターが便利です。
LUXKIT M-3Gは調べてみると1983年発売で¥9,000だったようです。約40年前に、発売
即購入したと記憶しています。アマチュア用としては安い測定器だったと思います。隔世
の感があります。(^^;

最近efuさんのページが無くなってしまいました。どうされたのでしょう。
ガラード401 [オーディオ]
サントリーのビールのコマーシャルに、一瞬ガラード401が出てきます。マニア垂涎の
ターンテーブルです。リムドライブ/アイドラードライブ方式です。もう大変レアなガラ
ードをCMの僅かなシーンに出した意味は何かあるのでしょうか。

私は昔トーレンスのTD-521を買う時にガラードも迷ったのですが、もう当時はガラード
の新品は入手困難だったので、ベルトドライブのトーレンスにしました。
昔はマニアの間では音の良い順は、リム/アイドラー>ベルト>ダイレクトとなっていま
した。私もそのような「気」がしていました。しかし、私はこれまで音質の違いが分かる、
納得できる測定の比較を見たことはありません。(^^;
延命工作 [オーディオ]
Win7のダイナブックが、もう4年も前に画面と本体の間のヒンジが折れてしまい、キーが
かなりの数接触不良になったので、Win10のLAVIEに買い替えました。しかしキー以外は
問題なく動くので、今回思い付きでエレコムの安いUSBキーボードを買って延命工作をし
ました。アマゾンで999円でした。(^^;
(写真は全て他からお借りしました)


efuさんのWaveGeneから信号を出し、UA-3FXでアナログにして自作の真空管アンプ等に
入れて中華製のキットのオシロで波形を見る様なことをしています。ラックスキットのハ
ードの発振器も持っていますが、UA-3FX出力の方が高域の信号が綺麗に安定して出ます。
現在常用のLAVIEでも同様な事は出来るのですが、この壊れかけのダイナブックは作業机
のそばに置いてあるので便利に使えます。(^^;



Win7用のキャノンのプリンターも楽譜のコピーにしか使えなくなっていたのが、復活
です。残っていたインクが有効に使えます。
私以外の人には、大変つまらない話でしたが。(^^;
トーレンス TD-521 メンテナンス [オーディオ]
最近レコードをかけると、キュッキュッというような音がするようになりました。どこか
壊れたのかと慌ててしまいました。
写真は、私のTD-521とほとんど同型機のTD-520です。
(写真は全て他からお借りしました)

ベルトが滑っているのかと思い、下のナガオカブランドと同規格の以前買ったノーブラン
ドのベルトに交換してみましたが異音は治まりませんでした。トーレンス純正品はもうバ
カ高くて手が出ません。B-27の規格であれば代替えとして十分に使用できます。今後は
このナガオカブランドのベルトを買い置きしておくつもりです。

TD-521のターンテーブルを外した写真です。

下は、プーリー部分を分解した写真です。
プーリーが滑っているのかと思い、思い切って下の写真と同じ様に分解してみました。

下の小さな丸い真鍮の部品が、モーターの軸の回転をプーリーに伝えるクラッチ板の様な
物です。フエルトが貼ってあるのですが、これがすり減ってスリップしている可能性があ
るので、張り替えました。これも、異音は治まりませんでした。

かなりの重さのスタビライザーを使っているので、フローティング・サスペンションの
バネが少し伸びたか縮んだかして、ターンテーブルーが擦っていると最終的に分かりま
した。
オヤイデ STB-MSX

元々ターンテーブルはスレスレの高さで、その内再調整しようと思ってほったらかして
いたのでした。(^^;
フローティング部分の高さを、付属の専用の工具で少し上げて擦らないようにしました。
もっと早く気が付けばよかったのですが、思い込みが先行してしまい、最も単純な原因
を見落としていました。(^^;
思わぬメンテナンス作業になってしまいました。ベルトの交換や、フエルトの張り替えは
その内やらないといけないと思っていたので、結果的には良かったのかも知れません。
(^^;