プリント基板 [オーディオ]
今回、マランツ#7型のRIAAイコライザーをプリント基板を購入して作りました。
これまで、測定器キット等のプリント基板は作った事があります。オーディオ用としては
初めてのプリント基板です。私には、プラモデルを作るより簡単に完成できました。
(^^;
昔から、真空管アンプはラグ板などを使った「空中配線」が主流でした。プリント基板は
音が良くないと言う人もいました。音質云々の根拠は定かではありませんが、アマチュア
が一品もののアンプを作るのに回路パターンを描いてエッチングするのは大変面倒です。
半導体アンプは別として、真空管アンプではラグ板配線の方が手間が少ないと思います。
勿論、作今の真空管アンプキットや完成品などはプリント基板が多く使われている様です。
今後は、エッチングなどはやりたくないのでユニバーサル基板を工夫して使ってみたいと
思います。ユニバーサル基板でもラグ板と同じように、部品間の配線が必要で手間はさほ
ど変わりませんが、後々のメンテナンスがやりやすいのではと思います。
MCヘッドアンプとMCステップアップトランス [オーディオ]
今回、オペアンプのOPA2604を使ったMCヘッドアンプを聴いて見て、従来からステップ
アップトランスとして常用しているタムラTKS-27と遜色が感じられませんでした。微妙な
音質の違いは感じますが、好みの範囲だと思います。
以前作った、2SC1815を使用した1石ヘッドアンプも悪くはありませんが、OPA2604と比
べるとお蔵入りになってしまいます。OPA2604を装着する前にとりあえず付けていたNJM
4580DDも、もう聴くことは無いでしょう。
下のトランスは、MM用に47kΩ負荷、MC用にTKS-27の1次300Ω、2次193kΩ負荷
に切り替えられるようにスイッチを付けています。今後は、プリアンプ内のヘッドアンプ
にDL-103が直結できる様に切り替え回路、端子を増やすつもりです。
以前から、オペアンプを色々差し替えて、音質の良い物を選ぶマニアがいることは知ってい
ましたが、私も色々差し替えるまねごとをやりそうです。(^^;
TI(旧BB) OPA2604 MCヘッドアンプ [オーディオ]
OPA2604の変換基板への半田付けが出来たので、マランツ#7型基板のMCヘッドアンプ
に挿しました。もうこんな細かい半田付けはこりごりです。(^^;
このMCヘッドアンプ付きの、マランツ#7型基板を設計された大西正隆氏が言われている
様に、OPA2604は大変優れた音質だと思いました。新しい物ではありませんが、未だに
偽物も多く出回っている様な「伝説のオペアンプ」です。
少し音の傾向は違いますが、タムラのTKS-27をステップアップ・トランスとして使って
来た者から見ても、TKS-27と良い勝負の音だと思います。どちらも私としては捨てがたい
音です。
ちょっと大げさな表現かもしれませんが、今回マランツ#7型回路とOPA2604で、改めて
レコードの音の良さを再認識しました。
自作マランツ#7型プリアンプ完成しました [オーディオ]
自作マランツ#7型プリアンプをやっと完成させました。
もう何年も放っていたのですが、重い腰を上げて組み立て直してみました。このアンプは
ラジオ技術誌別冊の氏家高明著「集大成UZIKEアンプ」に掲載の製作記事を参考にして、
イコライザー部とラインアンプ部は別記事でしたが、私がリードのケースCR-150にまとめ
て「プリアンプ」としたものです。しかし、肝心のRIAAイコライザー部が、私の配線ミス
だと思いますが上手く動作しませんでした。
そこで今回、大西正隆氏のプリント基板を購入して何とか完成させました。ラインアンプ
は氏家氏のオリジナル回路です。
DL-103はタムラのTKS-27と、基板に付いているMCヘッドアンプに30円のNJM4580DD
をとりあえず挿して聴いてみました。とても30円の安っぽい音ではありません。まともな
音だと思います。という事は、OPA2604はもっと良いのでしょう。近い内に変換基板に
半田づけして、差し替えて聴いてみたいです。
DC電圧をテスターで測り、サイン波を入れてオシロで観察して大体規定値に収まってい
る事を確認した後、レコードを聴いてみました。真理ちゃんのアルバムは5枚くらい聴い
てしまいました。
クラシックはショルティ指揮シカゴ交響楽団の「幻想交響曲」です。学生時代からテスト
で聴いています。100回は超えているでしょう。(^^;
高音や低音がどうのとか、音像の定位が等と評論家の様な事は言えません。私としては
次々にレコードが聴きたくなる様な音、レコードの「音楽」が感じられる音とでも言え
ばよいのでしょうか。(^^;
マランツ7型イコライザー基板完成 [オーディオ]
部品の半田付けが完了しました。現在アンプケースへの組み込み作業中です。ここまで来
ると早く音出ししたくて焦っています。(^^;
真空管は、通測用の松下12AX7Tです。MCヘッドアンプのオペアンプはとりあえず30円の
NJM4580DDを挿しています。
使用した電源トランスが大西氏の物とはかなり異なるので、電源電圧の調整に手間取りま
した。特にヒーター電源やオペアンプの電源は、定電圧レギュレータになっているので、
レギュレータの入力側の電圧は高温にならない様に必要最小限にとどまるように調整しま
した。
OPA2604 [オーディオ]
この前購入した、大西正隆氏設計、販売のマランツ7型基板にはMCヘッドアンプ回路も入
っています。大西氏が旧バーブラウン社のオペアンプ、OPA2604APが大変良い音だと書か
れており、この基板のオペアンプとしても推奨されていました。しかし、在庫切れ等が多く
、また「偽物」も出回っているということで、購入を躊躇していました。秋月で30円で売っ
ているNJM4580DDでお茶を濁そうと思っていました。
販売店を調べまくっていると、なんと何度か調べたはずの若松通商でOAP2604AUを変換
基板のセットで販売していました。AUは基板実装型なので、変換基板に半田づけしてDIP8
ピンソケットに挿せるキットになっていました。旧バーブラウン社はTIに買収されてこの
オペアンプはTI社のOPA2604となっていました。
わざわざリールに張ってあるTIのラベルの写真を出して、純正品=本物を示していました。
1mm位の足を8個半田づけしなければばなりません。安全に半田付けするには15Wくらい
の先端の細い半田ごてやフラックスやヒートクリップ等も買い揃えないといけません。
とりあえずはNJM4580DDでテストして、来月道具を揃えてOPA2604に差し替えるつもり
です。今月は部品をかなり購入したので、とにかく小遣いが・・・。(^^;
マランツ7型イコライザー基板 [オーディオ]
オーディオ雑誌のライターで有名な大西正隆氏が販売されている、マランツ7型のイコラ
イザー基板を買ってみました。下の写真はV-1.01と書いてありますが、送られて来たのは
V-1.02でした。少しレイアウトが変更になっており、またテストピンの穴が増えており、
電圧等のチェックがやりやすく改良されています。また、OPアンプのMCヘッドアンプも
付いており、リレーで切り替えられるようになっています。
ケースはだいぶ昔に作ったプリアンプのケースがあり、ラインアンプ部分は既に入って
いるので、電源トランスが異なるので調整が必要ですが、この基板を入れれば良いだけ
です。
部品は、オーディオ用の良い物を選んで使うつもりです。手持ちの物も流用はしますが、
小遣いがちょっと厳しいです。(^^;
テスターの抵抗測定用補正プローブ作りました [オーディオ]
この前買ったデジタルテスターは、10Ω以下がひどいので補正用のプローブを作りまし
た。バナナとワニ口が付いたコードに0.51Ωの抵抗を付けただけですが、これで0アジャ
ストしたのと同じことになり、正確に測れるようになりました。まあ、10Ω以下の抵抗
を計る事は滅多にないのですが。(^^;
先日初めて充電しようとしたら、付属のUSBコードが断線しており焦りました。仕方が
無いので下の灰色のコードを買いました。
この中華製テスターの腹立たしい事の2個は解決しましたが、残りの静電容量の1000pF
以下の測定はどうしようもありません。このテスターでは大きな容量にだけ使い、pFの
オーダーは静電容量計のUA6013Lで使い分ける事にしました。
測定器は、きちんとその性能を発揮して、まともな測定値が出てこないとさすがにイライラ
してしまいます。(^^;
アナログテスターばかり使ってきて、このテスターを使うとスイッチをカチャカチャ回さ
なくても、Auto機能により自動で大変便利に測定してくれるのに驚きます。特に交流と直
流の電圧や抵抗を自動で判別するので便利です。良い物だとは思うのですが。(^^;
VU計を作っています [オーディオ]
キットで安かったので買ってみました。説明書は付いていません。ネット上を探し回って
情報を集めました。
電源はAC12V300mAの手持ちのトランスを使いましたが、消費電流は20mA程度な
ので、電圧が12V端子に16V位出てしまいますので300Ωを入れて約12Vにしました。
1kHzの信号を直接入力すると約20mVで0dBになりますので、感度が良すぎるので
抵抗300kΩを直列に入れてやって、ポテンショメーターをぐりぐり回して大体ですが、
0.775V=0dBuにできました。
説明書の紙切れ1枚も無い、こんなキットを売っている人の常識を疑いますが、「安い」の
で文句は言いません。(^^;
品名や型番もアマゾンには書いてありません。基板にVU-01 VR:A1とあるだけです。
バラック配線でこのキットの動作の見当がついたので、ケースをどうするか検討中です。
真空管アンプと、バックライトで照らされたレトロなVU計の針の動きを見ながら、真理
ちゃんのレコードを聴くのもおつな物ではないでしょうか。
デジタルマルチメーターテスター [オーディオ]
ついこの前2万μFまで測れる静電容量計を買ったばかりでした。よく調べてみると、10万
μFまで測れるテスターがありました。ちょっと悔しかったのでこのテスターも買ってしま
いました。全面タッチパネルのUSB充電で、測定機能も色々付いています。自動測定もで
きます。アナログテスターを常用している私としては、もうこんな時代になっていたのか
と浦島太郎の気分です。テスターは常用のアナログで十分なのですが、冥途の土産にしよ
うと思って買ってみました。(^^;
私が購入したのはFS8233proですが、YouTubeでは同型機と思われるANENG621Aとして
紹介されています。中華製の製品は同一モデルを色々なブランド、型番で売っているので
どれが本家か分かりません。(^^;
付属の日本語の取説は怪しげな日本語と、訳されていない中国語が残っています。文字も
小さくて読みにくいので、英文のマニュアルを探してダウンロードしました。(^^;
機能は豊富ですが、測定精度については静電容量と抵抗値は少し残念です。
FS8233pro
実際に新品の22pFと0.22μFと470μFのコンデンサーをちょっと測ってみました。
ムラタの22pF±5%のセラミックコンデンサーは、
下の静電容量計UA6013Lでは22.7pFでした。
上のデジタルテスターFS8233proでは0.043nF=43pFでした。22pFのコンデンサーが
43pFでは何を測っているのか分かりません。テスト棒を外してジャックの穴に直接コン
デンサーのリード線を差し込んで測ると、なんと0.023nF=23pFが出ます。9.999nF
レンジだけ±(10%reading+40digits)と取説にありますが、色々測って1000pF以下
の測定は???だと思います。テスト棒をジャックに挿しただけで約0.016nFが表示さ
れます。テスト棒を抜けば0.000nFが表示されあたかも0アジャストがされた様な状態
になります。直接コンデンサーのリード線をジャックに差し込んで測れば我慢できる範
囲に何とか入ります。9.999nFレンジは、恐らく設計ミスか、プログラムのバグでしょ
う。(^^;
指月のTMEシリーズ0.22μF±10%はテスト棒で、UA6013Lは0.216μFで、FS8233pro
は218.5nF=0.2185μFで問題ありません。
ニチコンのFGシリーズの470μF±20%は、UA6013Lは517μFで、FS8233proは527μF
でテスト棒で測っても問題ありませんでした。大きい容量は大丈夫なようです。
下のUA6013Lは静電容量専用機なので、容量測定も交流を使ったブリッジ式でアマチュア
が使うには十分な性能です。2万μF以上測れれば上のデジタルテスターは買わなかったので
すが。(^^;
UYIGAO UA6013L
秋月キット
抵抗は、1Ω以下の0.1Ωや0.5Ωは0.0Ωの値しか出ずに計測不能でした。特に10Ω以下は
測ってみるとかなり誤差が大きいです。1Ωを測ると0.1Ωと表示されます。(^^;
10Ω以下において±(0.8%reading+3digits)は大嘘です。(^^;
3年前に購入した下の激安テスターでは、0.1Ω抵抗の測定値0.5Ωからテスト棒のリード線
をショートした時の抵抗0.4Ωを引いてやれば0.1Ωになり一応実用になります。100Ω以下
では激安テスターもお蔵入りできません。さらにFS8233proは50Ω以下の測定時には勝手
に導通テストモード?になりビープ音が鳴るのでうるさくて測る気になれません。抵抗レン
ジは100MΩまであるので、絶縁抵抗の測定を想定しているのでしょう。
低抵抗も静電容量と同様に0アジャストがおかしいのではと思いました。テスト棒を外して
1Ωをジャックの片方に挿入して、片方に測定用に0.1や0.5Ωを挿入して測ってみると、な
んとちゃんとした数値が出るではありませんか。テスト棒の抵抗値は0.4Ωなので0.6Ω足り
ません。1Ωの抵抗値を持つテスト棒を作ってやればちゃんと測れるはずです。簡単に作れ
るので不問にします。
アマゾンでは豊富な機能をPRしていましたが、測定器は精度が命だと思います。やはり中
華製かと思ってしまいました。このテスターがターゲットにしている分野(電気工事、工場
、車の整備等々?)の測定には、それなりに便利に使えるのでしょうが、私の様なオーディ
オ分野や電子工作等はもう想定していないのでしょう。少し選択を誤ったかもしれません。
1000pF以下の小容量や10Ω以下の低抵抗の測定に限っては、このままでは使う気になりま
せん。しかし、少し工夫すればほぼスペック通りの測定が出来る事が分かったので一安心で
す。(^^;
YouTubeでいくつかこのモデルの同型機のテストの様子を出していますが、私と同じよう
な指摘例も出ていました。固体としてのハズレではない様です。
ずいぶん昔から使っている、サンワのCX-506です。色々な意味で今でも「安心感」を持っ
て測定できます。ならば、デジタルテスターなんぞ買う必要は無いだろうといわれてしまい
そうですが、新し物好きでもあるので悪しからず。(^^;