音楽を聴くときの心理状態

写真はイメージです。

だいぶ以前に雑誌に興味深い話が載っていました。

太平洋戦争中、フィリピン方面だったと思いますが、通信兵として行かれた方が分捕った米軍の無線機かラジオを修理して日本の放送を聴いたという話があります。ガーガー、ピーピーする雑音の彼方から日本の放送が聞こえたときは涙したそうです。戦争中の遥か祖国を離れた異国の地でとんでもない雑音の中でも日本の放送で音楽が聴けたことが大変嬉しかったと書かれていました。戦後その方はオーディオ関係の仕事につかれたそうです。

戦場という何時戦死するか分からない不安の中でかすかに聞こえる祖国の音楽。これに、比べたら今の私は幸せです。

しかし、本当でしょうか、この通信兵の方の方がはるかにこの一時の音楽を比べようの無い感動で聴いておられたと思います。