SSブログ

マルツィン・ディラの運指 [クラシックギター]

バッハの「リュート組曲第1番」BWV996を、マルツィン・ディラの演奏でYouTubeを

見たことを、この前書きました。大変良い演奏なのですが、今回は運指に注目してみま

した。

無題md.jpg

下の楽譜は「クーラント」の後半の終わりの少し前の所です。下の例はZigante版ですが

、私が使っている佐々木忠版や現代ギータの松尾俊介版も同様で、19小節の頭の部分がⅦ

やC.7の運指になっています。

無題.jpg

この小節は、クーラントの中では印象的なフレーズなので、スムーズに弾きたいのですが、

7thポジションでは、チマチマと弾かなければならないので、私には大変弾きにくかったの

です。マルツィン・ディラの映像を見ると、なんと2ndポジションからスイスイと弾いてい

るではありませんか。

真似をして弾いてみると、かなり上手く弾けました。この運指は頂きです。

ここが上手く弾けるからと言って、他がちゃんと弾けている訳ではありません。(^^;


最近は、イヨラン・セルシェルのBWV996のYouTubeを見て左手のタッチを研究していま

す。特に、この人の押弦は、弦を押しているというより、触っているだけの様に見えます。

指に力が入っている感じがしません。(^^;

無題gs.jpg

nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 2

Enrique

偉い人の運指はハイポジションを使う事が多いですが,開放弦やローポジションで何気なく弾けることも多いですね。
当方セルシェルさんは従来から最も好きな演奏家の一人です。最も脱力できている人では無いかと思います。左手は置いているだけなんでしょう。彼の11弦は0フレットの楽器ですので弦高も低いのでしょう。
by Enrique (2020-11-07 17:13) 

たこやきおやじ

Enriqueさん

合理的な運指も、時として音楽的表現の邪魔になる例だと思います。
セルシェルの11弦ギターは明らかに弦高が低いですね。でも、参考にはなります。(^^;

by たこやきおやじ (2020-11-07 19:29) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。