ノギス買ってみました [クラシックギター]
Enriqueさんがギターの弦高調整に使用例を示されていたので、私も購入してみました。
以前、私の1972年製の河野の7号のナットとサドルを取り換えました。直尺の定規では目が
痛くなりました。現在、気持ち後少し弦高を調整したいのでアマゾンでデジタルノギスを購
入してみました。
私には中古のギターを買って、自分で調整するなどと言う趣味はありませんので、使い道が
限られてしまいます。オーディオアンプを作る時に、部品などの寸法を一々データシートを
探さなくても現物を計れるので便利だと思いました。定規でもさほど問題はないのですが、
凸凹した部品などには良いと思います。と、無理やり使い道を考えております。(^^;
カートリッジとシェル、シェルとアームなどの調整にも使えそうです。(^^;
私の大学合格祝いに買ってもらった1972年製河野7号を測定してみました。この河野は
学生時代、勉強もせずに弾きまくっていた愛着のある楽器です。満身創痍ですが、時々
ちゃんとしたコンディションで弾いてやりたいのです。
昔は強すぎるタッチでこの河野を弾いていましたが、もうこの河野を弾いても柔らかい
タッチで弾けるようになりました。悪い弾き方を「忘れてしまった」のでしょう。(^^;
Enriqueさんのやり方に習って、デプスゲージで弦の背からフレットの背までを測り、
外径ゲージで弦の直径も測って引き算します。デプスゲージでの計測は、弦に弾力がある
のでもの凄くデリケートです。3回計測して平均値の小数点以下2桁目を四捨五入しまし
た。私の河野の現在の12フレットは、偶然かも知れませんが、6弦は4.0mm、1弦は3.0
mmでした。以前直尺とにらめっこをしながら削ったのが報われました。しかし、今はこ
れでは微妙に高いと感じているので、どれだけ調整するのかもう少し考えてから削るつも
りです。
これまでは、1mm単位の直尺しかないので、大まかに少しずつ削りながら12フレットの
弦高を何度も測っていました。大変面倒な作業です。
精密に測れるノギスを購入したので、以下の考え方で削ってみる事にしました。
ナットと弦の腹との接点からブリッジに、フレットのほんの僅か上空を通る垂線を引き、
弦の腹の線を斜辺とし、ブリッジの一部とで直角三角形を考えます。そうすると、12フレ
ットの上空の部分が中点になりますので、ブリッジの直角三角形の一部となった部分の長
さと、中点を連結した部分の比は2:1になります。
ブリッジを0.2mm削れば12フレットの弦高(直角三角形の斜辺の中点)は半分の0.1mm
下がることになります。比を考えているので、弦長が660mmでも650mmでも同じことで
す。ネット上でも2:1の結果だけは出ているので、多分この考え方は合っていると思いま
すが。(^^;
固体のブリッジを削って外径ゲージで測るだけで良いので、簡単です。最後に12フレットの
実際の弦高は、デプスゲージで確認しとけば良いと思います。
12フレットの弦高の下がり量はブリッジの削り量の1/2ですね。
もしナットも下げた場合は,両者の平均値ですね。
素人が精密にやるには計測がポイントだと思います。
製作者でもノギスを使っている人とそうでない人がいると思います。
ノギスの底部が弦を押さえ込むので,デリケートです。私はトントンとやって音で判断してい当たってます。完全にいれば,ピシッと音が出ますので,少しづつ深くして行って音が消えて微かな響きのみになったところがジャストだと判断しています。
私はナット側の調整もノギスで測定しています。こちらはよりデリケートです。
by Enrique (2021-04-16 17:02)
Enriqueさん
ノギスの利用は、大変役に立ちました。数値があまりばらつかないように測定できるようになるには、色々と練習してみる必要がありますね。(^^;
有難うございました。
by たこやきおやじ (2021-04-16 17:35)