タンスマン「カヴァティーナ組曲」の楽譜のことその2 [クラシックギター]
私の様な何でも適当な人間から見ると、セゴビア版とジガンテ版はスラーと「Barcarole」
の付点8分音符の扱い以外は、全体的には大きな違いはありません。ただ、セゴビア版の
「Danza Pomposa」の36小節目の3拍目の8分音符のレ#(dis)がジガンテ版はラ(a)
になっています。また、ジガンテ版の「Sarabande」の17小節目はセゴビア版にはあり
ません。しかし、「セゴビアの夕べ」のレコードを聴いてみるとセゴビアはジガンテ版の
17小節目も弾いています。セゴビア版の楽譜は印刷ミスなのでしょうか。(^^;
これらの楽譜の比較は、まだ検討の余地がありそうです。
さらに「カヴァティーナ組曲」に「Danza Pomposa」を含めるのかという課題がありま
す。ジガンテ版の解説を読んでも私には答えは見つけられませんでした。(^^;
ジガンテ版,私も期待して見たのですが,それほどでは無いですね。
セゴビア版と大差なく,従来から指摘されていた細部の訂正がなされただけという印象です。特にダンサ・ポンポーサは殆ど差が認められません(むしろジカンテ版は冒頭2小節目におかしな拍子表示のミスをしています)。運指やスラー付けなどは改悪ではないかと思われるところもあります。
プレリュードの自筆譜で見るとおり,タンスマンはスラーを書き込んでいない(ギター弾かない作曲家ですから当然ですが)ので,スラー位置はギタリストの好みですね。私はスラーはセゴビア版よりも極力減らしていますが,ジカンテ版ではセゴビア版そのままの部分がかなりあります。
ただ,セゴビア版かジガンテ版かどちらかという事になれば,後者は情報が多く後注が詳しいので,自家版を作る参考にはなると思います。
by Enrique (2020-03-03 11:09)
Enriqueさん
私も、ジガンテ版をベースに、セゴビア版を参考にして、やってみようと思います。
by たこやきおやじ (2020-03-03 12:07)