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ナポレオン・コスト「秋の木の葉」Op.41 ‐ 9(パリ初版) [クラシックギター]

この前偶然にYouTubeでこの曲を聴いて思い出しました。数十年前に購入した下の写真の

楽譜を引っ張り出してみました。コストのこれらの曲は7弦ギター用なので、この第9番も

7弦のDが2ヶ所出てきます。昔はこのDをどうするか迷っていましたが、今はバッハの編曲

の事例から、迷わずオクターブ上げて弾いています。というよりも、6弦ギターで弾くには

上げざるを得ません。1ヶ所は前後の音の関係も考慮しなければいけませんが。(^^;

音楽的にはトリオ部分の解釈が、音楽的感性に乏しい私なんぞには、ちょっと難しい感じが

します。また、ハーモニクスはC#をCと思い違いをしていたので、どのように弾くのか

思案してしまいましたが、半日くらいで気が付いて事なきを得ました。(^^;

古い楽譜なので、下の記号が四分休符として使われていました。初めは八分休符の誤植かと

思っていました。勘定が合わないので色々調べてやっと分かりました。(^^;

               800px-Crotchet_rest_plaixn-svg.svg.png

ちなみに、私が持っている村治佳織ちゃんのCDにはOp.41-3と書いてあります。その他

のYouTubeもOp.41-3でした。ナクソスだけはOp.41-9になっていました。CDの解説書

と楽譜の解説によればOp.41-9は1876年パリの初版版(下の写真の楽譜に掲載)で、そ

の後1923年にショット社のゲオルク・マイヤー版がOp.41-3になっているそうです。

今回初めて知りました。ショット社のマイヤー版は現在でも購入できるようなので、比較

のためその内買ってみようと思っています。(^^;


YouTubeで聴く限りではやはり村治佳織ちゃんのCDの演奏が優れていました。ナクソス

も悪くありません。その他は???でした。(^^;

  (写真は他からお借りしました。写真はVOLUMEⅡですが、Op.41はVOLUMEⅣです)

          the_guitar_works_of_napoleon_coste_vol_2.jpg

第9番のこのワルツは、何かショパンの曲を連想させるロマン派の愛らしく魅力的な小品だ

と思います。何とか格好がつく程度に練習したいと思っています。

バッハの箸休め曲として、またワルツが集まってしまいました。(^^;

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Enrique

八分休符に関してはソルの楽譜でもそうですね。
カルカッシの楽譜では,下に横棒が入って逆Zの様になっています(この辺りが移行期かもしれません)。
全休符と二分休符が上下対称の様ですから,四分と八分で左右対称もありかなと思いますが,数も多く,読みにくいので見間違いにくい形に変化したのでしょうか。
by Enrique (2021-07-02 05:25) 

たこやきおやじ

Enriqueさん

上の休符の書き方は、全音の音楽辞典によると「フランスふう」と書いてありました。他には現在の八分休符を上下反転させて上の記号と背中合わせにしたものも載っていました。この「背中合わせ」が現在の四分休符の元になった様です。ネットで安易に調べるよりもちゃんと音楽辞典を調べれば良かったと反省しております。(^^;

by たこやきおやじ (2021-07-02 10:55) 

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