ブルーノ・ワルター ステレオ録音のこと [音楽]
20世紀の3大指揮者と言われるワルター、トスカニーニ、フルトヴェングラーです。
それぞれの顔つきがその人の音楽性を表している様に私には思えます。
この中で唯一ステレオ録音を残したのはブルーノ・ワルターだけです。
ワルターは高齢と病気をおしてモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、マーラーなどの沢山の交響曲のステレオ録音を残しました。
当時の米コロムビアレコード(CBS)がハリウッドボールやロサンゼルス・フィルのメンバーを集めて小編成のオーケストラを作り録音されました。ワルターの体力に配慮したためです。
当時のレコーディング技師の話として、小編成のオーケストラのため録音されたテープを何ミリsecかずらしたテープと重ね合わせて大編成のように聴ける様マスターテープを作成したという話を聞いたことがあります。
私は、この時のリハーサルの一部を録音したレコードを持っています。ドイツ語なまりの英語でオーケストラに指示というよりも言ってきかせるような話しかたをしています。また、言葉より自分でハミングのように歌ってみせている方が多かったと思います。まさにワルター独特の「ワルター節」です。
蛇足ですが、初期のコロムビア盤よりCBSソニー盤のレコードの方がかなり低音が強調されたカッティングになっています。CDはどうなのでしょう。今度何か買ってみようと思っています。
コメント 0