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楽器の迷信 楽器は弾きこむと音が良くなる? [チェロ]

チェロでもギターでもヴァイオリンでも弦楽器は「弾きこむと音が良くなる」と世の中では言われております。

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私自身の経験ですが、チェロでもギターでも少し寒い日などに楽器をケースから取り出して練習を始めても、始めのうちは楽器が鳴らずしばらく弾いているとだんだんと楽器の鳴りが良くなっていくということをよく経験します。

これは、多分弾く人の指や、弓の摩擦で弦が少し暖まり振動しやすくなるからではないかと思っています。

私のチェロはまだ1年なのでなんとも言えませんが、ギターのベラスケスは新作で購入して10年以上経ちます。ずいぶんと弾きこんだと思っています。購入した頃よりも少し音質が良くなった印象があります。

これは、多分私がベラスケスに慣れてきて右手のタッチなどに良い音を出すコツをつかんできたからではないかと思っています。(ギターはヴァイオリン族の楽器と異なり50年以上経つと音がつぶれてくると言われています)

チェロの場合、クレモナの新作チェロで最初からよく鳴るいい音の楽器は滅多に無い。無名の楽器でも百年、二百年経ったオールド楽器の方が良い音がするものが多いなどという話しをよく聞きます。

確かに、ストラディバリに代表されるように古い楽器に名器が多いです。長い年月が経てば木材の乾燥やニカワやニスの変化はあると思います。ストラディバリのコピーを作ってもストラディバリの音は出ないと言われております。ということは楽器の構造だけでなく木材の乾燥、ニカワやニスの材質や経年変化によって音が良くなるのではと思います。

この辺を解明できればばノーベル賞ものだと思います。


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nyankome

200年以上前の楽器職人の腕が相当優秀だったということもあるでしょうし、時間が経ってよくなってきたということもあるのでしょう。
それと、今では手に入らないような良質の木が使われているということも大きいのかも知れません。
by nyankome (2009-01-17 22:32) 

たこやきおやじ

nyankomeさん

何とか安価で音の良い楽器が現代の技術でできないものでしょうかね。
アマチュアでもちょっと良い楽器を買おうと思ったらギターでもチェロでも車が買える値段になってしまいます。(^^;
by たこやきおやじ (2009-01-19 10:51) 

くーぷらん

初めまして。
木材の経年変化はまちがいなく要因の一つですが、昔の職人が独り立ちするまでの修行期間を考えると、最終的には作り手の腕だと思っています。
楽器は寸法のみしかコピーが作れないのです。材料は一つとして同じものがなく、ほんのわずかな違いで音が大きく変わってきますから。
知人のギター製作家は、木材を一目見ただけでその木がどんな環境で過ごしてきたかわかるそうですが、その情報をもとに楽器のデザインにミリ単位の調整をしたりするそうです。「でも、昔の職人の目には遠く及ばない」と苦笑してました。
by くーぷらん (2009-01-20 11:10) 

たこやきおやじ

くーぷらんさん

初めまして。宜しくお願い致します。
昔、海外の有名なギター製作家が、今仕込んである材料(何十年も乾燥させた良質の木材)が無くなったら自分はギターの製作をやめるのだと言った話しを何かで読んだ記憶があります。
やはり材料と製作家の腕で良い音のする楽器は生まれるのですから、安くてよい楽器などは作るのが難しいのはわかりますが。(^^;
by たこやきおやじ (2009-01-20 12:52) 

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