CBSソニーに物申す!! [オーディオ]
大昔の今更文句を言っても仕方ない話で恐縮です。(^^;
私は昔から、オイストラフが好きでした。何時かは忘れましたが70年代にCBSソニーか
ら出ていた、オーマンディー、フィラデルフィアのチャイコフスキーとメンデルスゾーン
の協奏曲が入ったレコードを買いました。
まず、メンデルスゾーンがちょっと疑問な擬似ステになっていました。当時持っていたフル
トヴェングラーの東芝EMIの擬似ステ盤とくらべても?マークです。また、本来ステレオ録
音されているチャイコフスキーは、録音レベルが低く感じ音場も狭い感じがしました。私が
買ったレコードがたまたま不良品だったのかも知れませんが。(^^;
メンデルスゾーンは父の形見の同じ録音の、10インチの日本コロムビア盤のモノラル
レコードがあるので諦めもつくのですが、チャイコフスキーは我慢できません。
この組み合わせのレコードは、CBSソニーからジャケットのデザインを変えて何度も販売
されました。LP片面約20分~25分が普通ですが、35分を片面に詰め込んでいます。
その分録音レベルを下げたのでしょう。
悔しいので今回チャイコフスキーを、上の写真のおおもとの日本コロムビア盤で買ってみ
ました。当然1曲で裏表の録音です。こちらの盤の方がはるかに古いのに明らかに録音レ
ベルが高く、音場の広がりが良いです。音質は間違いなくコロムビア盤の方が上です。
私の長年の欲求不満は解消されました。おそらく当時のCBSソニーは、この名曲2曲を詰
め込んで売ろうという販売戦略だったのでしょう。片面でヴァイオリン協奏曲1曲を詰め
込めば、当然音質も低下する事に気が付かずに購入してしまった私が悪いのです。しかし、
当時オイストラフのこれらの曲のレコードは選択肢が他に無かったと思います。(^^;
ついでに、下のベートーヴェンの協奏曲も買ってみました。これも大変良い演奏でした。
調べてみると1958年の録音の様です。ちなみにチャイコフスキーは1959年です。
このエンジェルのベートヴェンの方が、チャイコフスキーの日本コロムビア盤、CBSソニ
ー盤よりはるかにオーディオ的な音質は上です。当時のレコード制作技術にはレコード会
社によってこんなに差があるのかと改めて感じました。(^^;
こんな昔の事でブツブツ言っても仕方がないのですが。(^^;
昭和49年のチェリシュのライブレコードと、同じく昭和49年の天地真理のライブレコ
ードそれぞれ2枚組です。
日本ビクターのチェリッシュは家内が昔買った物です。天地真理はCBSソニーです。
オーディオ的な録音技術と言う点では、残念ながら日本ビクターのチェリッシュのレコード
の方が、私の聴く限りでは良いと思います。日本ビクターの技術で真理ちゃんの「オン・ス
テージ」を録音したらもっと魅力的に真理ちゃんの歌が聴けるかもしれません。(^^;
米コロムビア、日本コロムビア、CBSソニーと連なるのですが、私の個人的感想としてはク
ラシックも歌謡曲も、相対的な比較論ですが、他のレコード会社の技術の方が上回つている
と思います。
レコードの音質には好みがあるとは思いますが、随分と勝手な事を書きましたが、当たらず
とも遠からずだと思っています。(^^;
CDが出るとクラシック音楽の音質がアップして一躍脚光を浴びました。その頃の特にクラシックのレコードが如何に手抜き(マンネリ化して「この程度で良いだろう」に陥っていた)だったかということでしょうか。
by Enrique (2020-07-27 05:48)
Enriqueさん
CDは80年代からですので、70年代がレコードの最後の時代になります。ステレオ録音のLPの初めの頃はコロムビア盤も、交響曲や協奏曲は1曲1枚が多かったと思います。その後CBSソニーになって「詰め込み」が多くなりました。CBSソニーはクラシックは「米コロムビア」から受け継いだ古い録音が中心なので、特にクラシックのレコード制作には販売戦略が優先されたのではと思っています。
当時のポリドールのグラモフォン、東芝EMIエンジェル、キングのロンドン盤等、演奏はともかくレコードの録音制作技術でハズレは経験したことがありません。CBSソニーは天地真理、南沙織、山口百恵などのアイドル路線で儲けていたので、クラシックは慈善事業みたいなものだったのかも知れません。
(^^;
by たこやきおやじ (2020-07-27 11:22)