真空管オーディオの始まり [オーディオ]
私が学生時代、初めて真空管アンプを製作したときにお手本にした雑誌の増刊号です。
この写真よりもっとボロボロになっていますが今も大事に本棚にしまってあります。
当時としては、マニア憧れの出力管を使ったパワーアンプのオンパレードの製作記事が載っておりました。
当時の特徴は、整流にブリジ接続のダイオードをほとんどが使用しています。当時はもう整流管が少なくなっていました。現在はロシア製の整流管が多く出回っていますのでまた真空管を使う事が多いようです。ダイオード整流でもブリッジは使われずセンタータップ付きの両波整流が主流です。
大容量の電源トランスと大容量の出力トランスを用いて大型多極管のプッシュプルアンプで50Wや100Wなどさらにパラレルプッシュプルで200Wなど大出力を誇るアンプの記事が多かったです。
現在は直熱3極管や小型の多極管の小出力のシングルアンプが多いようです。
私が最初に作ったのはマッキントッシュアンプに憧れて、KT-88の3極管接続のプッシュプルアンプで無帰還で30W、NFBをかけて50Wくらいだったでしょうか。
前段は、ムラード式の位相反転回路で出力管のドライブは12BH7のカソードフォロワー直結という強力なものでした。
当時は、回路に合った加工済みシャーシがいろいろ販売されていましたので私も穴あき加工済みのシャーシを使用しました。
このシャーシは今でも使用しており、EL34の三結プッシュプルウィリアムソンアンプのシャーシで現役です。
今でもこの本は時々自作のアンプの構想を練るときには参考にしています。かなりの回路パターンが載っておりますので重宝です。他にもこの手の本は沢山持っておりますが、やはり最初に買ってボロボロになるまで何度も読み返した本は何か愛着があります。
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