6SA7G定電圧電源 製作中 [オーディオ]
今回使用した真空管は東芝の6SA7GやNECの5U4GBなどです。学生時代、研究室の真空
管が大量に処分された時何本か頂いた物です。(下は米国レイセオン社製6SA7Gです。真
空管のビジュアルな魅力が良く撮れている写真だと思います。)
(写真は他からお借りしました)
下のゼブラのトランスは学生時代、下宿の近所の神社の古物市で買った物と同型の物です。
今回初めて使ってみました。あまりにも古い物なのでちゃんと使えるかチェックしました。
(写真は他からお借りしました。私のもこんな感じです)
これらの「骨董品」を使って、300Vくらいまでの真空管用の定電圧電源装置を製作中で
す。定電圧放電管にVR-150MT、誤差増幅には6AU6を使います。
この様な電源をわざわざ作る目的は虎の子のTelefunkenのECC82などの動作確認です。
ECC82や12AU7は自作の差動ppヘッドフォンアンプ等に使用していて、最近何本か少し
変だと思うことがあり動作を確認するためです。
真空管の試験にはエミッションやgmの測定が行われますが、私は真空管のCR結合による
回路のデータ等を使ってチェックしようと思っています。ブレッドボードと組み合わせて
CRを色々と簡単に変えられるようにしました。
頂いた中で一番の掘り出し物は、ガラス面に「製造18 1」と印字された小さな紙が貼
られています。昭和18年1月製造という事です。私の物も下の写真とほぼ同じ感じです。
骨董品的なマツダ(東芝)のUX-45です。この真空管の動作確認が最終目的です。ちゃんと
動作すれば、シングルアンプを作ってやりたいと思っています。
戦前(戦時中)の日本のエレクトロニクス技術をこのUX-45で垣間見てみたいと思います。
米国製の真空管は戦前(戦時中)の物でもUV211/VT4Cなど大変良い造りの物を私は持って
います。UV211シングルアンプで私の真空管アンプ作りは終わりにしようと思っています。
今時、高耐圧のMOS-FETなどの半導体を使えば簡単に高圧の定電圧電源は作れるのです
が、私のデッドストックになってしまっている真空管が可愛そうなので、大げさな装置に
しています。ただし、ケースのスペースの関係でチョークトランスがのらないので2SK28
47を使ってリップルフィルターにしています。