またインサイドフォースキャンセラーの事 [オーディオ]
頂き物のロンドン(キング)のテストレコードです。A面で用が足りていたので、B面は
よく見ていませんでした。この前偶然にB面を眺めていたら、2~3cm幅のツルツルの面
が一部ある事に気が付きました。説明書をよく見ると、インサイドフォースキャンセラー
のテスト用であることが分かりました。(^^;
私はこれまでこの様な盤面を使って、インサイドフォースキャンセラーの調整をしたいと
思っていたのですが灯台下暗しでした。(^^;
(写真は他からお借りしました)
私が持っているのと同型のSME-3012Rです。まずシュアーのM-97XEを着けてテストし
てみます。針圧は電子針圧計で1.48gです。後0.02gで1.50g丁度の最大針圧に出来るの
ですが、ウエイトの調整が微妙過ぎてなかなか1.50gに出来ません。(^^;
インサイドフォースキャンセラーの糸を1.50gにかけてテストしてみると、内側に流れま
す。0.02gキャンセラーが大きので、本来外側に流れるはずです。1.75gでアームは静止
します。この約0.25gの誤差の理由は分かりません。目盛りが不正確とは思えないのです
が。(^^;
シュアーはキャンセラーの値を、音質を聴きながらもう少し試聴してみないと何とも言え
ません。(^^;
次に、デンオンのDL-103を針圧2.50gでキャンセラーも2.50gで今度は静止しました。音も
ちゃんとしています。シュアーとの違いの理由は分かりません。(^^;
キャンセラーの重り無しで、ツルツルの盤面に針を落としてみれば、インサイドフォース
の存在を目で見る事が出来ます。その上で、インサイドフォースキャンセラーの重りの位
置を調節すればよいのです。
世の中には何か誤解されている人もいるようですが、S字型アームはインサイドフォース
が発生します。発生しなければ、ニュートン力学が間違っている事になります。(^^;
ダイヤモンドと塩化ビニルの動摩擦係数は一応ありますが、マルや楕円等々のダイヤモン
ド針の形状で動摩擦係数は変わるという事をどこかで読んだ気がします。それは、音楽信号
が刻まれた凸凹の溝をトレースすれば針の形状の違いと、ビニールの弾力等で動摩擦係数は
一定にならないという事の様です。ツルツルの盤面で正確にバランスをとっても、信号の刻
まれた音溝をトレースしたら、多少バランスは狂うようです。
今後も、SMEのアームは扱いにくいアームの代表格の様ですので、徹底的に一層良い音で聴
ける様に使い方を追求したいと思います。
令和の御代にアナログレコードの話など、何の役にも立ちませんが。(^^;