オーディオテクニカヘッドフォンATH-R70x リケーブルその2 [オーディオ]
この前ベルデンのケーブルでリケーブルしたら大変良かったので、今度は手持ちの国産の
モガミの2534(6mm径4芯シールド)とカナレのL-2B2AT(3mm径2芯シールド)を使っ
て作ってみました。モガミ2534は既にレコード、真空管アンプ系にRCAケーブルとして多
用しています。
コネクター類はノイトリック製の物を新たに購入しました。2.5mmバヨネットプラグから
3mm径のL-2B2ATを50cmほど引き出してXLRのNC3MXXオスに左右並列に半田付けしま
す。NC3FXXメスに6mm径の2534を2.5mで、2芯ずつ左右に振り分けて半田付けします。
さらにNP3Xに繋ぎます。
下は、完成したケーブルを装着したところです。大昔のITTキャノンの精密ドライバーでの
ビス止めのXLRしか知らない私には、ノイトリックのXLRの半田付け後の組み立てのしやす
さには感動しました。(^^;
2.5mmバヨネット NC3MXX NC3FXX NP3X
音質は、この前のベルデン88761と比べると、モガミ2534の方が遥かに私好みです。ベル
デンもそんなに悪いというわけではありません。モガミの方がより自然な音質です。さすが
定番のマイクケーブルです。6mm径のケーブルなのでヘッドフォンに使う人は滅多にいな
いと思います。今回の換装の方法は、私にしては良いアイデアだったと思います。
私は、かってはケーブルで音が変わるなどという事は考えもしていませんでした。しかし、
気のせいではなく、現在では音楽をやっている人なら恐らく誰でも分かるレベルだと思っ
ています。
今回使ったケーブルはベルデンも含めて、全ていわゆるツイストペアケーブルになっていま
す。信号電流が流れるケーブルの周りには磁界ができます。ケーブルをより合わせることで
磁界を打ち消す働きがあります。この磁界はインダクタンスとして働くので信号の損失に繋
がります。私は、CやRよりLが聴感上の音質劣化に大きくかかわっているのではないかと思
っていますが、一番下に書いたようにオヤイデの例を見ると確たることは言えません。
下は、モガミ2534の電気特性と仕様です。学生時代の教科書をざっと見渡しててみました
が、これらの数値が、可聴周波数帯域の音声信号の「劣化」に「どれほどの」影響がある
のか、ないのかは、私なんぞには分かりません。(^^;
アンプの場合は、LやCで多少高域が落ちたからと言っても、これ程の聴感上の違いはあり
ません。
モガミ2534電気特性と仕様
最近では、オーディオマニアでなくともバランス接続のイヤホンやヘッドフォンを使う人が
増えている様です。アンバランスより音が良いと思う人が大多数の様です。
バランス接続(平衡接続)はホットとコールドの信号の位相が逆相になるので、ツイストペ
アにしなくても、磁界も逆相になり打ち消し合います。
私もヘッドフォンは平衡接続にしてみたいのですが、ATH-R70xが対応していないのででき
ません。自作の真空管へッドフォンアンプ側は出力トランスなので、簡単にバランスに変更
できるのですが。(^^;
6mm径のシールド線でも、3mm径のシールド線と組み合わせればヘッドフォンに上手く接
続出来る事が分かったので、次はオヤイデのQAC-222(6mm2芯シールド)でリリリケー
ブル(3回目という意味です)してみるつもりです。(^^;
QAC-222はツイストされていません。被覆の材質でCを減らしているのが売り文句の様です
が、Lに関しては何か工夫しているのかは書いてありません。音質的には大変興味深い比較
になると思います。
ダラダラと書いてしまいましたが、悪しからず。(^^;