発振器3種 [オーディオ]
RIGOL DS1102Z-EのFFT機能を使って手持ちの発振器の高調波歪成分を測ってみました。
1kHzを基準とし3k、5k、7kHzの3点のスペクトル強度を2乗して足し算したものの平方根
をとり基準値で割ってやります。dB値を比の値に直して計算しました。

下の発振器キットはなんと歪率5.8%でした。オシロで波形だけを見るのであれば問題は
無いのですが、ちょっと値が悪すぎます。1kHzで1%以下が欲しい所です。YouTubeで
は5.1%の例もあります。しかし、アマゾンのコメントでは1%以下というのもありました。

何かおかしいと思いXR2206のデータシートを見てみました。13~14ピンに繋がっている
500Ωの半固定抵抗でサイン波の高調波歪をアジャストすると書いてあります。上の中華
製キットではここは330Ωの固定抵抗が入っています。秋月のXR2206を使った別の発振
器キットの説明書では、500Ωの半固定抵抗を200Ωに合わせると書いてあります。
とりあえず200Ωの固定抵抗に取り換えたらなんと1.5%まで下がりました。ならばと急遽
アマゾンで半固定抵抗を取り寄せて、500Ωの半固定抵抗を工夫して基板に取り付けてア
ジャストしてみたらなんと0.86%になりました。一応1%を切りました。(^^;
(下の回路図はXR2206のデータシートの回路例です)

500Ωの半固定抵抗を調整して、0.86%になった時の実際のオシロの画面です。
WaveGeneとUA-3FXでは歪率0.5%でした。


下のラックスキットは歪率0.3%でした。さすがラックスです。
