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天地真理とミュージカル [音楽]

天地真理のミュージカル「君よ知るや南の国」で歌われた「気が合う同士」はどなたかが

地声で歌っていると書かれたのを読んだことがあります。地声かどうかは別にして、

この曲のように少年のような声で歌う曲はミュージカルに多く存在します。

やはりソプラノやファルセットの声との対比でミュージカル全体にメリハリが付くから

だと思います。「気が合う同士」で歌う天地真理の声は他の録音では聴けない大変珍しい

声であることには違いありません。

(写真は他からお借りしました)

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有名なミュージカル映画を例に見ても同様の手法が使われていると思います。

下は「南太平洋」の米海軍のショーの場面で、ミッツィー・ゲイナーが水兵に扮して

コミカルに歌う所です。男装しているので当然少年の様な声です。

ゼロ戦やグラマンが飛び回るシーンがある異色のミュージカルです。

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「マイ・フェア・レディー」のオードリー・ヘップバーンの歌は全てマーニ・ニクソンと

いう人が吹き替えているそうです。

まだイライザが貴婦人に成れていない時の歌なので、ロンドンの下町訛りでヒギンズを罵り

ながら歌う声は、アニメの女性の声優が少年の声を演じる時の様な声です。途中王様が出て

くるときは綺麗なソプラノになるところが心憎い演出です。

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ミッツィー・ゲイナーやマーニ・ニクソンはよくわかりませんがファルセットの声では

ないかという気がします。


また、「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースのこの人形劇の

歌は、ヤギが歌う歌なので少年の声とは違いますが、ヤギのような低い声で歌い始めて、

そして縦横無尽に声の音色や高低を使い分けて、最後はヨーデルで終わるという全く凄い

歌です。この曲も全体の曲の中で、他の曲との対比が面白く構成されていると思います。

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これらのミュージカルについては、また改めて書いてみたいと思っています。

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