タンスマン氏はヘンリー・パーセルがお好き? [クラシックギター]
また、タンスマンですが。(^^;
1946年作曲のベンジャミン・ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」でヘンリー・
パーセルの「ロンド」が編曲されて入っているのは有名です。一方タンスマンは1950年
に「カヴァティーナ組曲」を作曲しました。この組曲に後から書かれて組み込まれたのが
「Danza pomposa」です。ギターで弾いてみると、私は「ロンド」と「Danza pompos
a」は何か似ているなと感じます。
私の思いつきの仮説を書いてみます。(^^;
タンスマンはヘンリー・パーセルの劇付随音楽「アブデラザール、またはムーア人の復讐」
に入っている「ロンド」の事を知っていたかどうかは分かりません。しかし、ブリテンの
「青少年のための管弦楽入門」は当時有名だったので聞いていた可能性は高いと思います。
冒頭から音符は、「ロンド」は上昇して行き、「Danza pomposa」は下降して行きますの
で同じようには思えませんが、私はギターで両方の曲を弾くと非常に曲想が似ていると感じ
ます。私はタンスマンはブリテンの編曲に何かインスピレーションの様なものを感じたのだ
と思います。ヘンリー・パーセル「ロンド」から何らかの影響を受けた可能性は高いのでは
と思います。盗作とは言いませんが、「ロンド」を下敷きにして現代的要素を加えて「Dan
za pompoza」を作曲したのではと思います。ひょっとすると、「ヘンリー・パーセルへの
オマージュ」曲だったのかも知れません。
私一人の思い込みかも知れませんが。(^^;
「ロンド」も「Danza pomposa」もギターでの初演はセゴビアだと思います。セゴビア
はこれらの曲をどのように感じて、自分のレパートリーとしたのか大変興味があるところ
です。
蛇足ですが、本日左足動脈のカテーテル手術を終えて退院しました。体全体の血流が改善さ
れた感じがします。手足の指先のむくみもほとんど無くなりました。ギターも少し上手くな
るかもしれません。(^^;