バッハ チェロ組曲全曲集デシュパリ編曲ペトリニャック運指 [クラシックギター]
現代ギター社のGGショップが復旧したので、以前「雨のトレモロ」さんからご紹介頂いた
楽譜を購入しました。著者の名前は現代ギター社の日本語表記に従います。(^^;
この楽譜はデシュパリというチェリストの編曲ということで、デュアルテ版系と少し違うの
ではないかという期待がありました。第3番しかやるつもりは無いのですが、全曲集なので
少し値段が高いのですが、仕方ありません。(^^;
ざっと見たところ、これまでのギタリストの視点とは少し違う編曲です。この様な編曲も
あっても良いとは思います。しかし、バスの入れ方、音の選び方等によるギターの「響き」
はギタリストの編曲の方が優れていると思います。(変な言い方ですが。)
私としてはこの前のリュート組曲等は佐々木忠版をベースに乗り換えましたが、チェロ組
曲第3番はこれまで通りサダノフスキー版をベースにして、この楽譜は参考にすることにし
ます。部分部分にはなるほどと思う所もありますので。(^^;
プレリュードの冒頭にAの和音が入っているのを見たのは、アスピアス版以来です。私は昔
からここは、Aの和音で始まるのが好きでした。ここはバッハのオリジナルにこだわらなく
ても良いのではと思っています。全体としては、旧来のデュアルテ版系の編曲との類似性を
避けるための意図的?な編曲になっているのではないかと思います。これがいけないと言っ
ているのではありません。しかし、所々私としては少し首をかしげる所がありました。例え
ばジーグの41~42小節と101~102小節などです。首をかしげるだけで、この様な編曲を否
定しているわけではありません。(^^;
所で、この楽譜の最大の問題は運指があまりにも不親切です。ギタリストのペトリニャック
先生として、YouTube等でご自分で弾かれている運指を細かく書いて欲しかったと思いま
す。(^^;