天地真理「夏を忘れた海」に見る音楽的こころ [音楽]
この曲は、最初は昭和47年12月発売のアルバム「明日へのメロディー」B面1番目の曲
として出されました。その後ライブアルバム「オン・ステージ」、「私は天地真理」にも
収録されました。最後が下のファンクラブ向け非売品のEP盤です。ヒット曲全集やギフト
パック等は別にして、4回もレコードに収録された天地真理の曲はこの曲だけです。
シングルA面のいわゆるヒット曲ではなく、オリジナルアルバムの中の1曲が4回もレコー
ドに収録されることは珍しいことだと思います。
しかし、私は学生時代、ギフトパックのLPでこの曲を持っていましたが、少し寂しい曲
と感じていました。当時の私が天地真理に求めていた「元気で可愛い真理ちゃんの歌」のイ
メージと異なっていたため、ほとんどこの曲は聴くことがありませんでした。
今日の私には、この曲は素晴らしいと感じます。特に、過ぎ去った青春の日々を思い出し
ながら聴く「私は天地真理」のピアノ弾き語りのこの曲には、聴く者を遠い過去の感傷的
な世界に連れて行ってくれます。真理ちゃんの歌唱力の素晴らしさです。
この曲を聴くと、何故かパット・ブーンの「砂に書いたラブレター」を思い出します。
ライブやスタジオ録音でレコードに収録された4種類の「夏を忘れた海」は天地真理の音楽
表現力の多様性を示していると思います。
天地真理を少し忘れて興味深く読んだ「重力波で見える宇宙のはじまり」 [お勉強]
フランス人の物理学者の著書です。素人向けとしては大変よく考えられて書かれた本であ
ると思います。
この本は、この手の他の本と少し違い、写真や図表が豊富に載っています。また、重力波
などの計測方法がかなり具体的に書いてあります。理論の定性的な説明だけでなく、計測
方法がイメージできると理論の理解もしやすくなります。
私としては、大変良い本の一冊だと思います。
天地真理の向こうに「昭和」が見える [日記]
写真の電話機は、私の記憶では4号電話機と言ったと思います。天地真理の写真には何枚か
電話を持っている写真があります。おそらく番組で真理ちゃんが視聴者とお話するような
企画ではないかと思います。
(写真は全て他からお借りしました)
当時ちょうど電話機が一般家庭にも入り始めてた頃だと思います。私の実家でも、私が高校
生の頃に電話を引いたと思います。それまでは、ご近所のお金持ちの家の電話をお借りして
いました。かけるのではなく、いわゆる呼び出し電話ということです。
当時は、三種の神器の後になりますが、電話機は新しい時代の象徴だったと思います。
今日のスマホの普及を当時誰が想像できたでしょうか。(^^;