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BWV1009チェロ組曲第三番のギター編曲のこと [クラシックギター]

私は、バッハのチェロ組曲第三番はサダノフスキー版をベースに練習しています。サダノ

フスキー版は、単に1ページ大体9段の印刷なので、ページ全体が良く見えるので使って

います。この曲のイ長調版の編曲は、おそらくデュアルテ版がルーツでサダノフスキーや

アイスランドのThorlaksson版などは編曲がおおむね同じなので、デュアルテ版をお手本

にしている様です。私は学生時代はアスピアス版で練習しました。下はデュアルテ版のプ

レリュードの7小節目です。(サダノフスキー版も同じです)

アスピアス版はこの部分の3拍目の編曲が異なります。

無題da.png

下は、アスピアス版です。3拍目はバスを入れる代わりにファ#とミをオクターブ下げて

います。この後も同様なところは同じようにオクターブ下げた編曲になっています。私は

この部分はアスピアス版が好きで、当然弾きやすいです。どちらが良いか悪いかという事

は分かりませんが、音の響きはアスピアス版の方が単純で良いような気がします。

後の楽譜は、運指は別として、サダノフスキー版の通りに練習しています。

img20200220_00061337.jpg

下は、デュアルテ版のアルマンドの8小節目です。

無題d.jpg

下は、Thorlaksson版です。3拍目の32分音符の所のシをファ#にしてしまっています。

弾きやすくはなりますが、私には受け入れられません。

運指等も含め、まだまだ私としてはこの曲は研究の余地がありそうです。

無題t.jpg

デュアルテ版が何時の出版かは分かりませんが、アスピアス版は1958年となっています。

どちらが古いのでしょう。(^^;


蛇足ですが。世間ではチェロ組曲第一番が良く弾かれますが、私は第一番はギターに向い

ていない曲だと思います。プレリュードはチェロで映画やテレビ等でもいろいろ使われま

すのでポピュラーではありますが、これはチェロだから良いので、ギターで弾くと私には

興醒めです。(あくまでも個人の感想です)(^^;


蛇足その2.Duarteはイギリス人なので英語読みだとドワーティのようです。デュアルテ

(ドゥアルテ)はポルトガル、スペイン語の発音のようです。


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