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セゴビア使用「インペリアル/ブルー」と村治佳織ちゃんの「インペリアル/コラム」 [クラシックギター]

ベラスケス用の弦は、10年くらい前にもオーガスチン、サヴァレス、プロアルテ等色々

試しました。どれも捨てがたい特徴があり決められませんでした。そして10年のブランク

の後、今回は昔から強すぎた左右の指のタッチを、かなり柔く改造したので、改めて試奏

してみました。オーガスチンのインペリアルはこれまで使用したことがないので、まず試し

てみました。

多分ラミレスにだと思いますが、かのセゴビアがこの組み合わせの弦を使用していたそう

です。非常に音程が正確ですが、少しベラスケスにはおとなしすぎる感じになりました。

河野に張ってみたら、大変良い感じになりました。私の河野はよく鳴るタイプなので、少し

抑え気味になりバランスが取れたと思います。河野にはもうインペリアルはもったいないの

で、青のリーガルに決めました。結局学生時代の選択に戻った感じです。(^^;


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では、ベラスケスには何を使うかです。

村治佳織ちゃんが使用していたセットが、下のインペリアル青とサヴァレスコラムハイテン

ションだそうです。インペリアルのポテンシャルを感じたので注目しました。村治佳織

ちゃんの楽器はフレタ、ロマリニョス、フレドリッシュ等を使用しているようですが、私の

感では、YouTubeの映像を見た所、ロマリニョスに使っているのではないかと思います。

ロマリニョスを弾いたことがないのでどんな感じなのかは分かりませんが、何かヒラメキ

を感じました。(^^;

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早速、セゴビアセットから村治佳織ちゃんセットに替えてみました。低音弦が変わっただけ

で、高音弦のインペリアルの音がウソのように違います。高音が落ち着いた深みのある音で

す。低音も青の少しもやっとしたところがなく、サヴァレスコラムの方が明瞭な感じです。

この組み合わせはベラスケスの本来の音を引き出しているように感じます。(^^;

プロアルテのナイロンコアのハードはややきらびやかさ(ブライトさ)を感じ、弦の音質

が楽器本来の音を後ろに追いやってしまっている様に思います。しかし、良い音質である

とは思います。

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私のベラスケスに限った事かもしれませんが、特に今回感じたことは、冒頭に書いた3社の

ノーマルテンションでは弦の音質の特徴は感じられますが、使いたくないようなな音質は

ほとんど感じはしませんでした。

しかし、ハードテンションはかなり露骨に長所、短所が出ます。

今回偶然知った村治佳織ちゃんセットですが、こんな組み合わせを考え出すプロギタリスト

の感性と耳は素晴らしいと感心しました。

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当分はこの村治佳織ちゃんセットをベラスケスには使ってみるつもりです。この音色に飽き

てしまったら、プロアルテに戻るかもしれませんが。(^^;

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