チェロ練習 音程克服のために [チェロ]
私は元々ギターをやっていたのでチェロを弾く上での指の回りはそこそこ出来ます。
しかし、正確な音程で弾けるかといいますと非常に難しさを感じております。練習を重ねてだんだんと正確な音程に収斂しつつはあると思いますが、単純な練習量だけではそう簡単には正確な音程は得られないと感じてきております。
譜読みも帰りの電車でバッハの無伴奏1番も半年前はアルマンドだけで精一杯でしたが、今は全曲軽く読めるようになりました。しかし、左手の運指とボウイングのアップダウンを読んでいるだけでは、実際に弾いてみると音が飛ぶような時はとてもピタリと決まる様なレベルではありません。例えば、他のポジションからⅢポジションとⅣポジションの中間になるD線のソ#などを1の指でパッと取るのはまだまだ非常に難しいです。
今はまだ弾こうとしている直前の音(指の位置)だけを基準にしてしまいがちですが、今後は前後何音も考えて弾こうとしている音を確実に押さえられる基準の音(指の位置)を見つけておかなければいけないと思っております。全ての場合にはに適用は出来ないとは思いますが、こういう見方での譜読みもやってみようと思っています。
チェロレッスン 運指の流行 [チェロ]
昨日は、田澤先生のチェロのレッスンでした。
ヴィヴァルディのチェロソナタ第3番の運指につて教えていただきました。どうして、この楽譜は開放弦をほとんど使わず凝った運指になっているのかが分かりました。運指にも流行がありこの様な運指に好んでした時代があったそうです。オーソドックスな運指で弾いてかまわないとのことでした。最初のラルゴとアレグロをそれぞれ途中までやってみました。
バッハの無伴奏1番はプレリュードをまだメロメロですが先生の前で初めて最後まで弾きました。プレリュードでも拡張型はあるのですが、アルマンドではだんだんとそれらしく弾けるようになって来ていますのでやはり拡張型の問題が目立ちます。
先生は私のチェロの構えがおかしい事に気づかれました。まず左肘が下がってしまっているので、左肘を上げるのではなく左肩を後ろに引いてみなさいということでやってみますと、これが実に効果的でした。
今まで、拡張型の時左手ひとさし指の腹から見て左よりで弦を押さえていましたが、今まで何度も注意されていました。左肩を引くとこれがスムーズにひとさし指の右よりで押さえることができました。
ゴルフで言えば、クローズドスタンスでオープンスタンスの打ち方を無理にしていた様なものです。
シュローダーの練習曲を使って弓の先の方で弾く練習もやりました。これで右手の構えもかなり矯正されたと思います。
チェロもゴルフの様に構えが重要だと再認識しました。今後練習する時は鏡を使って構えをチェックしながらやってみたいと思います。
チェロ練習 ヴィヴァルディ6つのチェロソナタより 第3番 [チェロ]
ヴィヴァルディの6つのソナタから自分で3番を選んで練習をしております。
何故最初に3番を選んだのかと言いますと、バッハの1番がホ短調で、エルガーの愛のあいさつがニ長調でしたのでイ短調の3番を選んでみました。要は#なしの調です。
楽譜には運指が2種類書いてありどちらでやるのが良いか悩んでおります。ラルゴはまだなんとかなるのですが、アレグロはA線とGやC線間で飛ぶところがあり、しかも軽快に弾かなければなりませんので右手が難しいです。
あと、アルマンドと愛のあいさつのおさらいをやっております。ウェルナーまでは手がまわりません...。
3曲合わせると初心者にはかなりのボリュームですが、弓が快調なので楽しく練習しております。
が、弓が快調な分チェロ本体の鳴りに欲求不満が溜まりつつあります。当分我慢、我慢...。
楽器の迷信 入門用の楽器は安いものでよいのか? [チェロ]
チェロにかぎらず、自分の意思で楽器を始めようという場合、入門用といわれる安い楽器で始めるのがよいのでしょうか。
私は、「財力が許す限り」良い楽器を買うのがよいと思います。もちろん人それぞれの財力ですから、10万円が精一杯の人もいれば、100万円でも200万円でももっと大金持ちなら1億円でも出せる人もいるでしょう。
しかし、私の様な人間は始末が悪いのです。ギターでもチェロでもそうですが、ろくすっぽ弾けもしないうちから「お金もないのに」良い楽器が欲しくなるタイプです。
楽譜をチョット見ただけで弾けもしないのに頭の中では自分の理想とする演奏、音楽が鳴ってしまいます。そうなるともう自分の持っている楽器では飽き足らず良いものが欲してたまらなくなってしまいます。
ギターの時でもそうでしたが、やっとベラスケスを購入してからは、絶対に他の有名な楽器には触らないようにしています。きりがありませんので。
ギターに加えてチェロまでも。嗚呼私の老後の蓄えは...。
大蔵大臣がいくらご機嫌のよい時をねらっても今度はそう簡単にはいかないだろうと自分で納得はしております。
楽器の迷信 ギターが弾けるとチェロは簡単? [チェロ]
私が一昨年チェロを始める動機となった一つに、横浜の弦楽器店「カンタービレ」の後輩から言われた言葉があります。
曰く、チェロは弦長が700mmでギターは650mmなので8%弱の違いである。調弦は並びは違うが3本はギターと同じである。実音の音域はほぼ同じである。なので、ボウイングさえ克服できればギターをやっている人はチェロに入りやすい。
現実はどうでしょうか。
約1年チェロをやってみて私の音程は相変わらず低め低めに押さえてしまいます。ギターの弦長に慣れた指が8%の違いを克服するのは結構難しいです。
左手の手や指の構えはギターと全くと言っていいほど同じです。しかし、指板(ネック)が縦と横では感覚が全然違います。
ビブラートをかけている時ボウイングがぎごちなくなります。ギターの場合は弾弦はほんの一瞬でビブラートをかけている時は右手は宙に浮いていますから、左手にしか神経がいきません。
左手に関しては上記の克服が依然課題です。
ボウイングに関しては当然ですが、もう完全に別次元の難しさがあります。
先生も言っておられましたが、ヴァイオリンが弾ける人でもチェロはそう簡単に弾けるものではないとのことでした。
蛇足ですが、楽譜もヘ音とト音記号までです。ハ音記号はまだ避けております。まだ、楽譜の途中からヘ音記号からト音記号に変っても知らず知らずにヘ音で読んでしまって「あれ?変な曲」になってしまいます。
今年1年で、どれくらい克服できるでしょうか。最近はチェロばかり弾いておりますのでオーディオの方はほったらかしです。
楽器の迷信 チェロの弓で楽器の音は変る? [チェロ]
上の写真は以前私が使っていた中国製の弓です。下は新調のBernardです。写真を見ただけでは何が違うのかはわかりません。
Bernardの弓に替えて約2週間、そろそろ慣れてきました。ヴィヴァルディのチェロソナタの3番を練習しています。
音は全然違います。しかし誤解のないように言いますと、楽器本来の音が素直に出るようになっただけで、楽器の音色が良くなったとは思いません。
前の中国製の弓はデコボコ道を走る板バネの古い車で、Bernardはレーシングカーのサスペンションを搭載した車と言うのが分かりやすいと思います。デコボコ道が弦の振動で、弓がサスペンションではないでしょうか。
余計な振動を抑えているのか逃がしているのかは分かりませんが、余分な振動が出ず楽器本来の音が出るようになったと感じます。また余計な共振をしないのですごく弾き易くなりました。
ギターで言えば、弓は指の爪に相当すると思います。600番くらいのヤスリで仕上げるのが普通ですが、私は2000番で仕上げます。爪の弦に当たる部分をよりツルツルにしますとクリアな音になります。
弓で音色が変るとすればむしろ毛の方が大きいのではないでしょうか。シャンプーのCMに出ているようなキューティクルが均一に沢山ある健康な馬の毛がよいそうです。
もっとも、高価で有名な弓などはより微妙な共振や制振作用があり楽器の音色を作り上げられるのかもしれませんが。
楽器の迷信 楽器は弾きこむと音が良くなる? [チェロ]
チェロでもギターでもヴァイオリンでも弦楽器は「弾きこむと音が良くなる」と世の中では言われております。
私自身の経験ですが、チェロでもギターでも少し寒い日などに楽器をケースから取り出して練習を始めても、始めのうちは楽器が鳴らずしばらく弾いているとだんだんと楽器の鳴りが良くなっていくということをよく経験します。
これは、多分弾く人の指や、弓の摩擦で弦が少し暖まり振動しやすくなるからではないかと思っています。
私のチェロはまだ1年なのでなんとも言えませんが、ギターのベラスケスは新作で購入して10年以上経ちます。ずいぶんと弾きこんだと思っています。購入した頃よりも少し音質が良くなった印象があります。
これは、多分私がベラスケスに慣れてきて右手のタッチなどに良い音を出すコツをつかんできたからではないかと思っています。(ギターはヴァイオリン族の楽器と異なり50年以上経つと音がつぶれてくると言われています)
チェロの場合、クレモナの新作チェロで最初からよく鳴るいい音の楽器は滅多に無い。無名の楽器でも百年、二百年経ったオールド楽器の方が良い音がするものが多いなどという話しをよく聞きます。
確かに、ストラディバリに代表されるように古い楽器に名器が多いです。長い年月が経てば木材の乾燥やニカワやニスの変化はあると思います。ストラディバリのコピーを作ってもストラディバリの音は出ないと言われております。ということは楽器の構造だけでなく木材の乾燥、ニカワやニスの材質や経年変化によって音が良くなるのではと思います。
この辺を解明できればばノーベル賞ものだと思います。
チェロ練習 今年は... [チェロ]
新調のBernardの弓とBernardelの松脂とオーストリア製のウルフエリミネーターが揃いまして、ヴィヴァルディのソナタの練習も少し始めてみました。
さあ、今年1年でバッハの「無伴奏1番」やエルガーの「愛のあいさつ」またヴィヴァルディのソナタなどどこまで攻略できるでしょうか。練習あるのみです。
写真はすべてイメージです。
この1年を振り返ってみますと、以下が、一昨年の12月に初めて中国製のセットのチェロで田澤先生に習い始めてからこの1年で換えたものです。田澤先生にご相談したのは弦とBernardの弓だけで後は私の思いつきで換えてみた物です。
ただし、交換はしていませんが田澤先生に駒を削って調整して頂きましたので、これが弾きやすさと音質に大きく影響しています。
しかし、ここまでやってみると安物の中国製の楽器にコンプレックスを抱いておりましたが、結構まともなチェロの音に「近づいた」と自分では勝手に思っております。
ギターでもそうですが安い楽器でも不要な振動を上手く抑えてやると結構いい音で鳴るようになります。私のチェロの場合もその様な観点でいろいろ部品なども交換してみました。
何分にも、家内のリクエストのシューベルトのアルペジョーネソナタが弾けるようになるまでは(後何年かかるのでしょう!?)今の楽器でやるしかありませんので。
下の写真の様なクレモナの有名製作家のチェロは私が生きている間に買ってもらえるのでしょうか。
私の願望を込めたイメージ写真です
さて、現実の世界の話にもどしますと、
弓のBernardは文句無く良いです。安い楽器でも弓が良ければそこそこの音が出せると思います。
Bernardの弓
Bernardelの松脂
下の写真のウルフキラーは良いです。ウルフを抑えるのは当然ですが全体に音がクリヤーになりました。
オーストリア製の「ウルフエリミネーター」
ヴィヴァルディ6つのソナタの楽譜
以下は、以前にも書きましたが、この1年で換えたものです。
下のタングステン入りのエンドピンは正解です。付属のエンドピンはもう使う気になりません。
見附工業のタングステン入りエンドピン
テールピースは付属のものはアルミダイカストの様な金属製でした。
中国製の木製のテールピース(何の木かは不明)
A,DラーセンでG,Cスピロコアに張替え。
注:「攻略」とはまだチェロを始めて1年の初心者が言っている事ですので一応曲の最後まで何とかたどり着ける程度とお考え下さい。
チェロ練習 ヴィヴァルディ6つのソナタ楽譜購入 [チェロ]
一昨日、銀座ヤマハに行って松脂とヴィヴァルディの楽譜を買いました。
銀座のヤマハはもう40年以上前になりますが私が高校生の頃クラシックギターの輸入楽譜を買い始めたころからお世話になっております。昔はクラシックギターの輸入楽譜は銀座ヤマハが一番揃っておりました。しかし、昔の高校生の小遣いでは輸入譜は高いので何曲も買えませんでした。ですので、一生懸命譜面を読んで、どんな曲か、自分が弾けるか、お金は足りるのかなど何時間もかけて曲や譜面を選んだ事を思い出します。
通販の方が安くて便利なのですが、どうも私の性分で現物を見て買う主義なので楽器屋さんに足が向いてしまいます。
写真はイメージです
松脂は、新調した弓のBernard(ベルナール)用に田澤先生の使っているBernardel(ベルナルデル)にしました。一般によく使われているもののようです。名前を忘れましたが今はイギリス製のものを使っています。
そのうち、ちょっと高いのですがGuillaume(ギヨーム)の松脂も試してみたいと思っています。
楽譜は先生のご指定が特に無かったので、迷わず左のショット社版にしました。右のインターナショナルミュージック社版は少し安いのですがハ音記号がやたら出てくるのでやめにしました。
まだヘ音記号とト音記号だけで頭の処理能力が追いつきません。
ヴィヴァルディを弾くのは大分以前に書きましたが、学生時代にギターでリュートのための協奏曲をやって以来になると思います。私はヴィヴァルディは好きなのでこのチェロソナタも楽しんで弾けると思います。6つのチェロソナタの演奏はまだ聴いたことはありませんが楽譜を見る限り私には良い感じの曲ばかりの様です。
チェロレッスン Bernardの弓購入しました [チェロ]
一昨日は、今年最初のチェロのレッスンでした。
田澤先生にお願いしておりましたBernard(ベルナール)の弓が届いていました。先生が5~6本から選んでおいて頂いた物です。Maison Bernardの証明書とケースが付いておりました。
早速、この弓でレッスンを受けました。抜群の弾きやすさです。音も良いです。以前試奏したBernardよりも私好みでした。
もっとも、弓が良くなったからといって直ぐに上手く弾けるようになるわけではありませんが。
今後は、ヴィヴァルディの6つのチェロソナタ集からどれか曲を選んでやることになりました。
下は、Bernardのチェロの弓です。写真はクロサワのWebなどから拝借しました。まさにGuillaume(ギヨーム)一族のチェロ弓の勢ぞろいです。見ただけでは何が違うのか全くわかりませんが、値段は(定価で)Bernardの20万円弱からGuillaumeの約80万円までで、大きな差があります。
現代の弓の名工と言われるGuillaumeがBernardを監修しています。
Bernard
J.P.Bernard
Guillaume